お話歳時記

四季の区分。

節と中。

  二十四節気中、立春、啓蟄、清明、立夏、芭種などの第一段、第三段等、奇数段に属するものを「節」と言い、その他の第二段、第四段等、偶数段に属するものを「中」と言います。

二分ー春分・秋分

  二至−夏至・冬至

  四立−立春・立夏・立秋・立冬

  上記の二分・二至・四立を重要なものとして「八節」といい、また二分・二至を「二分二至」もしくは「二至二分」とも言います。


四季の区分点。

  四季を区分するのに、昔の人は太陽の照らし方の特別な日を目印にしました。 人々が一番早くに気づいた「特別の日」は、二至二分だったと思われます。

  二至は最も昼間の短い冬至と長い夏至、二分は昼夜同じ長さの春分と秋分です。 東洋(中国文化圏)の暦では、春分を春の中央、夏至を夏の中央、秋分を秋の中央、冬至を冬の中央というように、二至二分を季節の中央に持ってきました。

  すると四季の境目は、隣り合う二至二分の中間にくることになります。 これが立春、立夏、立秋、立冬の四立です。

  四立は季節の始点であり、その前日が季節を分ける「節分」です。したがって「節分」は年に四回あったのですが、いまは冬と春を分ける立春前日(二月三日)だけが「節分」として残っています。

  これは春の節分が旧正月の近くにあり、節分行事と正月行事が重なったためと思われます。

  節分は近づく農耕の季節を前にして新しい年の豊作を予祝する「春の行事」となつたのです。

  一方、西洋の暦では昔から、四季のはじまりを、春は春分、夏は夏至、秋は秋分、冬は冬至としていました。そのため西洋の季節は、東洋・日本の季節より一ヶ月半、それぞれ遅く始まります。


雑節(ざっせつ)。

  雑節は、一年を等分した二十四節気と異なり、一年間の季節の移り変わり、変わり目に着目したもので、土用(冬、春、夏、秋)、入梅、 半夏生、節分、彼岸(春、秋)、社日(春、秋)、八十八夜、二百十日を言います。

  これに、二百二十日、初午、三元(上元、中元、下元)、盂蘭盆、大祓を加える場合もあります。

  一般に雑節と呼ばれるものは、「節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅、半夏生、土用、二百十日、二百二十日」の九つです。

  中国古代の陰陽五行説に基づく行事や、日本で農漁業の体験からつくり出された実用的な行事など、由来や性格が雑多なため「雑節」と呼ばれています。


七十二候。

  七十二候とは、二十四節気の各節気を三等分して、一年を五日ごとの七十二候に分け、二十四節気と同様に、それぞれの時節(その折々の季節)時候につけた名称を言います。

  もともと「候」は、人を出迎えるのが本意で、転じて、うかがいのぞむ意となりました。

  紀元前七七〇年頃、中国の春秋の時代前期に、その源流があり、古典には『呂氏春秋』(紀元前二三五年)に記載されたのが始まりといわれています。

  主として、中国華北地方(黄河中・下流流域)において作成されたもので、その地方における動植物の変化や自然現象の推移を五日ごとに暦に表したもので、古代中国における動植物などの季節カレンダーとも言えます。

  二十四節気同様、日本に入ってきましたが、南北に長い日本の実情に合わず、また意味不明な物もあったため、重要視されなかったそうです。


二十四節気。