お話歳時記

ギリシャ神話の誕生。

ギリシャ神話の誕生。

  ギリシャ人がギリシャ文明を築き、ギリシャ人と呼ばれる以前、エーゲ海域のクレタ島を中心とする地中海文明がありました。

 当時、地中海のまわりには陸路が発達していなかったため、ほとんどが海洋交通でした。 地中海は、ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸や西アジアに囲まれていたため、地中海を中心に各民族の交流が盛んで、中世まで独自の文化圏を形成しました。

  エーゲ文明はその初期にあったとされる文明で、前三千年頃より始まり、アルゴリス(ミュケーナイ・ペロポネソス半島の国)を初めとする初期のへラディック期、キクラデス文明があり、そしてその後に、トロイア、ミケーネ、クレタの三文明が栄えました。

  これらの文明は、前十六世紀頃の頂点に達したと考えられており、前十二世紀頃突然滅亡しました。 滅亡原因はいまだに解明されていないそうで、北方のドーリア人、もしくは海の民の侵入により滅んだとする説が有力です。

  エーゲ文明の消滅から、古代ギリシャ諸ポリスの成立まで四百年は記録が残っていないため、この期間の詳細は不明で、暗黒時代と呼ばれているそうです。

  紀元前四世紀後半、ギリシャ辺境のマケドニアが軍事力を拡大、フィリッポス二世とその子アレクサンドロス三世によりマケドニア王国が拡大され、地中海からインド近くまでに及ぶ広大な帝国を形成、アレクサンドロス帝国となり、ヘレニズム時代を迎えます。 このアレクサンドロス帝国と平行して、地中海沿岸に共和制ローマが勢力を広げて行き、紀元前一世紀頃にはローマ帝国として地中海全域をおさめていました。

  そして三百九十五年ローマ帝国は東西に分裂、それぞれの道を歩むようになりました。

  ギリシャ神話の世界は、記録としては前三千年頃以前の先住民族、そして印欧語族の進出、先住ギリシャ人の南下による都市国家の誕生等での文化的混合により、大変複雑な形となっています。

  そのため文化面での歴史は、もう少し複雑なものとなっています。


ギリシャ神話。