厳島玉取祭(いつくしまたまとりまつり)。八月二十日(もと旧暦七月十八日)。

厳島神社で行われるお祭りで、延年祭とも言います。

天正年間、御室仁和寺の任助(にんじょ)法親王が、別当寺大聖院に止住された時、仁和寺の延年祭を移したのがはじまりだと言われています。

当日は、延年舞が営まれたほか、大聖院座主が超克した福神像の争奪合戦が行われましたが、明治維新の廃仏毀釈の際、この延年祭も廃絶されました。

玉取祭は、この福神像の争奪戦を、楠で作った宝珠の争奪戦に変え、明治十二年に氏子有志の手により復活された祭りで、延年舞など、僧侶によって執り行われていた種々の祭典は、行われなくなりました。

祭りの当日、社殿正面の海中に組まれた櫓に吊るされた台の上に直径十五センチぐらいの宝珠が置かれます。

午前十一時、潮が満ちてくるのを見計らい、本殿で打ち鳴らす太鼓を合図に、褌一つの若者たち数百人が宝珠を奪い合います。

台の上から宝珠を海中に落とし、それを獲って特設の注進所に持ち込む事で勝負を決します。

宝珠を台の上から落とした「落とし主」と、注進所に届けた「届け主」とには商品が授けられます。

玉取祭と称して、同様の行事を行っている神社は、

福岡県福岡市筥崎(はこざき)神社正月三日の玉競祭(たませせりまつり)、

岡山県西大寺の会陽(えよう)も同種の祭りです。

 
 
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