門松、松迎え。

煤払いが終わると次は門松を立てます。

一年の初めに、その年の豊作と家族の幸福を約束してくれる年神が山から降りてくるときに、まず目印とし、それぞれの家に入る前にいったん留まってもらうための「依代」として、松が立てられます。

日本人は昔から、天から降臨してくる神は、常緑の木や季節の草花に宿ると信じてきました。

特に松は神聖視され、お松様とあがめられてきました。

門松の松は、山へ行って切り出してきます。

これを、「松迎え」と言い、年男である一家の主人や跡取り息子などが行います。

この時だけは、どこの山へでも、だれの山へでも、入っていって松を取ってよいことになっていました。

切り出してきた松は、すぐには門松に作らないで、少なくとも一晩は寝かしておかなければいけないとされてきました。

いまのように、門の両側に松と竹を組み合わせて縄で巻いたものを飾るのは比較的新しい風習で、昔は家の前のカドに松を立て、根元に砂を円錐形に盛ったり、正月用のまきとなる年木を積んだものでした。

カドとは門のことではなく、母家の前の庭を言い、脱穀など重要な農作業をする場所であり、幸福をもたらしてくれる神を迎えて祭る場所でもありました。

現代の都会では、町内を受け持つ専門の業者が門松を立てて回ったり、注連縄やお飾りを売る店を出します。

十三日では早すぎるため、次第に暮れ近くに行われるようになりましたが、大晦日に飾ることは、一夜松と言ってきらわれます。

大阪地方では門松を飾る習慣がなく、家の中に年神の祭壇を設け、また、松を使わずに、ハナと言われるサカキや、栗、ナラなどの木を立てる地方もあります。

 
 
Google
Web pleasuremind.jp