年の市

年末になると、正月に必要な節り物、縁起物、三方、膳や椀などの漆器類、瀬戸物などを売る市が開かれます。

東京の浅草観音の年の市は、芭、江戸第一の規模を誇ったと言われ、羽子板を売る羽子板市、蓑を売る蓑市、門松を売る松市、注連縄やお節りを売るガサ市などが順次開かれていました。

大晦日に開かれる年の市は、今日を最後と捨て値で売られるところから「捨て市」と言われ、庶民はこの日まで待って正月用品の準備をしたそうです。

また、東京・世田谷の旧大山街道沿いには、農機具、古着など種々雑多な物を売る「ぽろ市」が開かれ、現在でも大変なにぎわいとなっています。

大変に古い市で、四百年以上も続いていて、一月十五、十六日・十二月十五・十六日の年二回、市が立ちます。

ポロ市の始まりは、天正年間、世田谷の代官大場盛長が、領内の住民たちが無事正月を越せるようにと、不要の物を売って越年資金を捻出するという趣旨で始めたもので物々交換の市を立てさせたのに由来するといわれ、ポロ市の名もこれに由来しています。

記録によれば、ポロ市に並べられたのは古布・古下駄・古道具の類であったと言います。

昔に比べ規模は小さくなりましたが、それでも日用品・衣料品・植木などの店が千店以上も並び、たいへんなにぎわいをみせています。

お歳暮

歳暮は、中元と並ぶ日本人の二大贈答習慣で、報戚、日上の人、お世話になった近所の人などに贈り物をします。

また、昔は嫁を迎えた家から嫁の実家へ、魚や酒などを贈る地方もたくさんありました。

しかし、歳暮は、日頃世話になっている人に対する感言射の気持ちを表すというだけでなく、日本に古くから伝わる新年に祖先の霊を祭るという意味も込められています。

つまり、年末に墓参りをし、霊祭りとして先祖にお供えをするところから来ています。

贈る品物はもともとは、魚をはじめとする食べ物でした。

今でも荒巻鮭がよく使われるのは、その名残りと言えます。

 
 
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