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十月ー亥の子突きと動物のお話。


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 十月の行事ー亥の子突きと動物のお話。 おくんち。 亥の子祭り。 亥の子突き。 
十日夜(とおかんや)と案山子上げ。 お十夜。
 狼の眉毛。 聞耳頭巾。 雀、雀。 ネズミの浄土へころころりん。 猫とネズミの草紙。
 山の神の靱(うつぼ)。 猿正宗。
 しっぺい太郎の猿神退治。 日本の猿神伝説。 中国の猿神伝説。
 

 
  お十夜。
 

 「亥の子祭り」に似た行事で、「お十夜」と言う浄土宗を信仰する人々が法要を営む風習があります。
 時期は旧暦十月六日〜十五日ごろで、やはり子どもたちが活躍します。
 お十夜の晩に寺に集まった子どもたちが、「十夜の晩に重箱ひろて……」と、「女の子」の文句が「十夜」に変わっただけで、女の子祭りとほとんどおなじ文句を唱えて村を回ります。

 おなじ時期に、浄土真宗の寺や檀家で「報恩講」が営まれます。やはり子どもたちが、自分の家の報恩講にも集まってもらうために、家々に触れて回る風習があったと言います。
 報恩講の当日は、ワラの槌で地面をたたきながら村中を回って歩くのでした。
 これらの風習は、もともと民間にあった刈り上げ祭りの行事に、あとから入った仏教の行事がうまく結びついて伝承されたものと思われます。

 また、「十夜の荒れ」と言って、十夜の晩に、子どもたちが野井戸のはねつるべを倒したり、小便桶を道路に持ち出したりして、悪さをする風習もありました。
 これも十夜の行事の一つとして、大目にみられたのでした。

 埼玉県の川越地方では、十日夜とも亥の子様ともいい、長野県でも十日夜を亥の子祭りと呼ぶことから推測して、この線が、十日夜と亥の子の祝いとが交錯する地域と考えられています。