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九月ー重陽の節句とお月見。
 
  放生会。
 

 仏教の善行の一つで、旧暦八月十五日に、捕らえた魚介・鳥・動物などを殺さないで池・川・山林に放つ法事です。
 インドでは釈迦在世のときから行われていたと伝えられ、日本では飛鳥時代頃から始められたと伝えられていわれています。
 放生会は、日本でいちばん初めの放生会は、六七六年、天武天皇の詔によって、神事として行われました。
 現在のような形の放生会は大分県の宇佐八幡宮で、養老四(七百二十)年に行われ、その後、京都石清水八幡宮でも放生会を行い、平安時代には勅令によって営まれました。
 元正天皇が九州の隼人族を征伐するとき、宇佐大神の助力で戦勝することができたのですが、敵味方ともあまりに戦死者が多く、宇佐大神から放生会を行うようにとの託宣が出てからこの行事が始まったとされています。古くは八月十四日と、十五日に行われていましたが、現在では十月一日から仲秋祭の一部として行われています。
 その後、平安時代からは京都の石清水八幡宮でも、勅令によって放生会が行われるようになりました。応仁の乱でいったんはとぎれたのですが、江戸時代に入って皇室の庇護を受けてふたたび盛んに行われるようになり、天皇の行幸の時とおなじ人数の行列が進み、珍しい歌や踊りが演じられました。

 鎌倉八幡宮では文治三(千百八十七)年から行われるなど、各地の八幡宮で古くから行われていた行事でしたが、明治の神仏分離後は、神事としての放生会は廃止され、代わりに中秋祭が行われるようになりました。
 石清水八幡宮の放生会は、明治以後は石清水祭と呼ばれ、現在は九月十五日に行われています。