お話歳時記 お話を見て書いて創るサイト お話歳時記
お話歳時記創作情報デジタルコンテンツメルマガwww.pleasuremind.jp TOP
九月ー重陽の節句とお月見。
 
  月待ち。
 

 旧暦九月十五日、旧暦十月十三日の月見の他に、特定の月の十三夜・十五夜・十七夜・二十三夜など特定の月齢の日に、いわゆる月待ちを行うしきたりがありました。

 月待ちの「まち」は「待つ」という意味もありますが、もともと月をマツル=祭るという意味で、月待ちとは、人がたくさん集まって(女性のみの講という場合が多かった)、供物を備えて月の出るのを待ち、月を拝んで飲食を共にするという、月を祭る行事、一種のおこもりの風習でした。

 毎月行われることは少なく、正月と十一月だけとか、正月・五月・九月・十一月のみに行う、といった地方が多かったようです。

 多くの地方では「二十三夜待ち」がいちばん盛んで、江戸では「二十六夜待ち」が中心でした。
 初めは、正月と七月に行われていましたが、次第に七月のほうが盛んになっていきました。
 この夜の月の出のときに光が三つに分かれて輝くことから、阿弥陀・観音・勢至の来迎と言って、これを拝みました。

 江戸の月待ちの名所として、湯島天満宮、深川洲崎、飯田町、九段坂などがありますが、最もにぎわったのは、高輪から品川にかけての海岸沿いで、多くの茶屋が設けられ、観月用の舟も出たということです。