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九月ー重陽の節句とお月見。
 
  団子刺し・団子突き。
 

 最近は悪習としてすたれましたが、この日供えた団子を子どもたちが盗んで回る風習が全国的にあり、「団子刺し」「団子突き」などと呼ばれました。
 盗んで食べた子どもは長者になるとか、七軒盗んで食べたら縁が早いとか、子のない人が食べると子ができる、などと言われました。
 盗まれた家でも「十五夜団子は盗まれるほどいい」と言ってかえって歓迎しました。
 このことは、供えたものがなくなったのは神がそれを食べたことを意味し、願い事がかなったのだとする一方、神に供えたものをたくさんの人で分け合って食べれば、神様も喜んでくれると解釈したからです。

 また、十五夜の夜だけは他人の畑の果物や作物などを盗んでもかまわないという風習が各地にありました。
 秋田県仙北郡に伝わる「片足御免」他人の畑でも片足だけ入れて取るのは許される)、「襷(タスキ)一ばい」(襷で結わえられるだけは許される)、長崎五島の「まんだかな」と呼ばれる風習などが伝えられています。

 しかし、学校教育が普及するにつれて盗むという行為はよくないとされ、現在ではほとんど行われなくなりました。