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八月の行事ーお盆と閻魔様のお話。
 
新盆。
  新盆。
   一年前の盆のあとで死んだ人の霊(ところによっては三年、七年たつまで)を「新仏(にいぼとけ)」「新精霊(あらじょうりょう)」「新尊霊(あらそんりょう)」などと言い、それを祭る盆を「新盆」「初盆」などと呼んで特別な行事を行います。
 新盆のときは、普通の盆にくらべて早くから用意をして、遅くまで行事が続きます。普通の家では早くても七月一日からなのに対して、六月の晦日に高灯籠を立てるのは、高知県、三重県などです。
 そのほか、仏具を磨いたり、墓の草刈りなども遅くとも七日までには終わらせなければなりません。また盆棚も「新棚」と言って、ものより特別に立派に作ります。
 普通の大阪府貝塚市では、祖霊は仏壇に祭りますが、新尊霊のためには軒下に特別の盆棚を作ります。四本の竹を立てて棚を作り、すだれで囲んで経木塔婆、花、供物を供えます。静岡県などでは六月二十九日に新棚を作り、これを「精霊の腰掛け」「仏の腰掛け」と呼びます。
 これらのことは、死霊が祖霊になるために踏まなければならないステップを示しているものと思われます。そのほかにも、新盆の家には近所の人や親戚などが提灯を贈ったり、盆見舞いをしたりします。また、盆踊りの行列が特別に回ってきて、新仏の霊をとむらうところもあります。