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八月の行事ーお盆と閻魔様のお話。
 
精霊迎え。
  精霊迎え。
    死んだ人の霊魂は、一般に仏様、精霊様と言われますが、盆の行事はそれを迎えて祭る死者供養、先祖供養のためのものです。
 死者の霊魂には三種類あります。まず先祖すべての霊、祖霊で、「精霊(しょうりょう)」「本仏(ほんぼとけ)」と呼ばれます。
 祖霊は子孫の安全と繁栄を守ってくれる霊なので、祖霊を迎えて祭ることは家族の安全と繁栄を祈ることになります。
 次は、前年の盆のあとに死んだ人の霊、死霊です。
 死霊は死んで間がなく、まだ十分に精霊化していないので、場合によっては災いをもたらすことがあります。
 この仏様は「新精霊」「新仏」と呼ばれ、早く子孫を守る祖霊となれるよう、「新盆」と言って特別にていちょうに祭ります。
 もう一つ、家とは関係のない「外精霊」とか 「無縁仏」「餓鬼仏」と呼ばれる、祭ってくれる人のない霊や、事故や災難にあって亡くなった人の霊があります。
 これは、病気や災難をもたらす好ましくない霊とみられています。
 この霊を慰め、災厄を起こさないように送りだしてしまうためにも、特別の行事「施餓鬼会」が必要です。
 現在では、盆は死んだ人の霊を供養するという性格が強いのですが、仏教の影響を受ける前は、一家の人が健康で盆を迎えられたことを祝う「吉事盆」というもので、いろいろな地方で、新盆でない家を訪ねるとき、「お静かなお盆でおめでとうごぎいます」とあいさつするようなおめでたいお盆です。
 お盆には、キュウリやナスなど畑の作物、小麦粉やそうめんなどを供えます。
 キュウリやナスで精霊様の乗る馬や牛を作ったりもします。
 西日本では、盆に村対抗で綱引きを行い、その勝ち負けで農作物の作柄を占ったりします。
 このように、お盆はまた、農耕儀礼と結びついた収穫祭の性格ももっています。