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八月の行事ーお盆と閻魔様のお話。
 
盆。
  盆。
   昔は旧暦の七月が盆の行事を行う月でしたが、現在では東京など都市部では新暦の七月に、その他の地方では八月に行われています。
 盆行事の期間は、十三日から十五日までとする地方が一般的ですが、盆の始まりを一日とするところや七日とするところ、終わりを二十日、二十四日の地蔵盆、三十日とするところなどさまざまです。
 もともとは七月の一か月すべてが盆の行事の月だったのですが、次第に短くなっていき、それにつれて、盆の行事の一部だった七夕の行事が独立したものと考えられます。

 一般に、盆は仏教の行事「孟蘭盆会」の略称と考えられています。
 しかし、日本には仏教が伝来する以前から、固有の信仰にもとづく盆の行事があったのです。
 昔の日本人は、一年を二つの季節に分けて考えており、最初の季節の始まりが立春のころでした。
 その考え方から言うと、二番日の季節の始まりが盆なのです。
 新しい季節の始まりにあたって、祖先の霊を迎えて祭る祖霊祭りが本来の盆で、正月とおなじように、めでたい行事だったのです。
 盆という言葉も、孟蘭盆会の略ではなく、供物をのせる器「ほとぎ」を昔の日本語で「ぼに」と言ったのが、「ぼん」となったと言われています。現在でも、おめでたいことが重なって忙しいときの形容として「盆と正月が一緒に来たようだ」と言われるのも、このような事情を知ってみるとよく理解できるでしょう。
 しかし、そこへ仏教が入ってくるとともに、死者の供養、先祖の供養という、行事になっていったのです。

 仏教で言う「孟蘭盆」とは、古代インドの言語サンスクリットのウッランバーナの音訳で、さかさづりになるようなひどい苦しみの事です。「孟蘭盆会」はその苦しみから救うための行事で、記録に残っている最初の孟蘭盆会は、推古天皇の時代(七世紀初め)に行われました。 日本にもとからあった先祖の霊を祭る行事と一緒になって、正月と並ぶ二大行事として定着、現在みられるような形になったのは江戸時代のころのことだそうです。