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六月-海と水辺の物語。
 
祓園祭り。
  祇園祭り。 七月一日〜二十九日(もと旧暦六月七日〜十四日)。
 

 京都市東山区祀園町、八坂神社で行われる夏祭りです。
祇園祭りは、平安時代に京都の町に疫病が大流行したときに、疫病がはやるのは政治事件で失脚したり殺されたりした人々の恨みのせいだとして、怨霊を鎮め、退散させるために行った御霊会という儀式が始めとなりました。 祀園会・祀園御霊会ともいい、貞観十一年(八六九)、疫病退散を祈願して御霊会を営んだのが起源とされています。
 天皇のご遊地であった神泉苑(しんせんえん)に、全国の国の数に応じた六六の鉾を立て、水でけがれを洗い去る楔(みそぎ)を行いました。
 そして、平安時代から鎌倉時代にかけては、風流をこらした田楽が行列の中心となっていきましたが、その後は戦乱のため、たびたび中断されることもありました。
 しかし、安土桃山時代から江戸時代には、経済力をもった町衆に支えられて、華やかな山鉾が京都市内を巡行する今の祭りの枠組みが整っていきました。
 山鉾の台の周囲に、西陣織やペルシャ伝来のタペストリーなどの豪華な胴掛け、前掛け、見送りを巡らせ、人形や屋台の彫刻は当時の工芸の粋をきわめたものでした。

 現在は、二日の音符入りへ祭礼の決定と神事の打ち合わせ)に始まり、十日の神輿洗い、十五日の芸能奉納、十七日の神事祭、二十四日のお旅所発輿、そして二十九日の奉告祭に終わります。この中でも、よく知られているのは、十六日の宵山と十七日の山鉾巡行・神輿渡御で、宵山の日には、山鉾に提灯がつけられ、コンチキチンの祀園嚇子が街に流れます。山鉾の上で、笛・太鼓・鉦などが奏され、その楽譜は現在でも残されています。そして翌日、七基の山鉾と二十二基の山車が、人波をかきわけながら市内を巡行します。

 八坂神社が祭っているのは牛頭天王です。
牛頭天王は、もともとインドにあっては祇園精舎の守護神とされていました。
 そのような牛頭天王を祭って厄病をはらい、けがれを流す御霊会の行事とを結びつけて、祇園祭りとなったのです。このため、祇園祭りはまた天王祭とも呼ばれます。

 祇園祭りは、現在、愛知県の津島神社の祇園祭り、島根県津和野の祇園会、埼玉県熊谷市八坂神社のうちわ祭りなどにみられるように、日本各地に非常にたくさんあります。
 地方の祇園祭りは、現在では祭礼の時期はまちまちですが、ほとんどは京都八坂神社の流れをくむもので、京都から祭神を迎えて行うところもあります。