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お盆と閻魔様のお話。
  中国の閻魔伝説
    地獄の概念が中国にどのような形で伝わったのかは確認出来ません。仏教と共に伝わったのか、それともそれ以前に伝わったものなのか、特定が困難なのです。
  ただ中国でも地獄と閻魔様は、死や魂の概念、土地土地の風習などと習合されていったようです。 特徴的なものは閻魔王=地蔵菩薩という考えができ上がった事にあるようです。
  地蔵菩薩は釈迦が没したあと、弥勒仏が出生するまでの無仏世界で、 濁悪の世界からすべての人間を救済することを仏にゆだねられた菩薩で、 地蔵菩薩は様々な姿をとり、人々を救おうとします。
  そのなかで地蔵菩薩は閻魔王にも化身します。 こうして閻魔は地蔵と同体とし、閻魔様を地獄の支配者、そしてその変身である地蔵菩薩を救世主とする考えができたようです。
  中国での地蔵信仰は文献上四世紀〜五世紀頃に現れています。 地蔵菩薩の使命は衆生救済で、仏典では現世利益と地獄抜苦を中心に説かれています。 唐代に実叉難陀(じっしゃなんだ)訳による地蔵菩薩本願経(地蔵本願経)、 閻羅王衆讚歎品」第八には、
  世尊よ、我れ(閻羅天子)地蔵菩薩を観るに、六道の中に在って、
  百千の方便をもって罪苦の衆生を度して疲れ倦むことを辞せず。
  と、そして、
  罪報の人、及至大悪趣に堕すれば、菩薩方便力を以て、
  根本業縁を抜き出して宿世の事を悟らしむ。
  とも記されています。
  唐代末期(618〜907)になると、地蔵菩薩と閻魔さまの仏典、 「仏説閻羅(えんら)王授記四衆逆修生七往生浄土経」 (略して預修十王生七経、もっと略して十王経)が、 成都府大聖慈寺の沙門(しゃもん)蔵川(ぞうせん)によって撰述されています。
  この仏典は、人は死後王の王府を通り十王の審判を受け、その罪が定められますが、 その苦を逃れるために、生前において死後の冥福を祈って仏事を行うことを進めるもので、 十王の審判の時期と王の名前、照応する仏の名は以下の通りです。
    第一 初七日   秦廣王  不動明王
    第二 二七日   初江王  釈迦如来
    第三 三七日   宋帝王  文殊菩薩
    第四 四七日   五官王  普賢菩薩
    第五 五七日   閻羅王  地蔵菩薩
    第六 六七日   変成王  弥勒菩薩
    第七 七七日   太山王  薬師如来
    第八 百か日   平等王  観世音菩薩
    第九  一年   都市王  勢至菩薩(阿しゅく如来)
    第十 至三年 五道輪転王  阿弥陀如来
          (この内,閻羅王以外は中国道教または民間信仰から生まれた王)
  敦煌出土の後梁の乾化元年(911)に書写されたこのお経の挿し絵には、 閻羅王の右手に地蔵菩薩が描かれています。 もう少し時代をくだると閻魔様の代わりに地蔵菩薩を置いた「地蔵十王図」が描かれます。 敦煌出土のもの、高麗仏画にこの種の地蔵十王図が多く、日本にも多数が請来されています。 十一世紀頃には閻魔様=地蔵菩薩という認識ができ上がっているようです。   中国では、四川の東川道に底なしの洞窟があり、その奥に本当の閻魔庁が 在るとされています。
  そこは「閻羅天子署(えんらてんししょ)」と呼ばれ、 明の時代、その洞窟の外に、壊れたり古くなった足枷や首枷などの囚人に使う、 禁具や刑具が投げ出されていることがありました。 県知事にあたる邑宰(ゆうさい)が、新品をつくらせ置いておくと、 あくる日にはなくなっていました。 これは冥府で使うのだそうで、刑具等を作るのにかかった費用は県の経費として 計上されたそうです。
  斉饒州(せいじょうしゅう)。」
 
  饒州(じょうしゅう)長官の娘、斉(せい)は、  湖州で参軍を勤める韋会(いかい)に嫁ぎました。
  しばらくして斉は妊娠しました。産み月もまじかとなった時、韋会に転勤の命が下り、 斉を父の長官の元に残して上京しました。
  十一月になり斉は出産しました。 男の子でした。
  斉はひとしきり赤ちゃんをあやすと、出産の疲れから眠ってしまい、 召使いは赤ちゃんをつれて、他の部屋に行きました。
  夕方、斉は目を覚ましました。 目の前に人が立っていました。
「・・・あなた?」
斉はその男に問いました。 ぼんやり見えていたその男は、金の兜をかむり、鉞(まさかり)を手にしていました。斉は驚いて身を起こしました。 男の体は腰から下は幽鬼のような黒いもやにつつまれ、それは渦を巻いていました。 斉はこれが何か恐ろしい悪霊か何かだと気がつきました。
「わしは梁朝の陳将軍だ! 私の部屋でなぜ子供を産んだ? よくもこんなに穢してくれたな!!」
陳将軍と名乗る男は凍るような形相で怒鳴り、鉞を振り上げました。
「申し訳ありません、将軍がここにお住まいとは気がつきませんでした。 私のような凡人には将軍のお姿を見ることさえ出来ません。 どうかお許しください。」
将軍は振り上げた鉞をおろし、 「立ちのかなければ、命はないぞ。」というと消えてしまいました。斉は背中までびっしょりと汗をかき、手足がガタガタ震えていました。
  後でガタン!と大きな音がしました。 斉は悲鳴を上げて振り返りました。 そこには召使いがいました。 斉の声を聞きつけて扉を破って入ってきたのでした。
   斉は気を失ってしまいました。
  目を覚ました斉の話を聞いた父の刺史は驚きました。
斉は他の部屋に移りたいと父に頼みましたが、 父は娘が出産で気持ちが弱くなって不思議なものにつけ入られるのだと、娘の側に警護の者を配置し、あかりを灯して、 自分も剣をもって夜を待ちました。 斉はそれでもあの幽鬼が恐ろしくてたまりませんでした。
  夜半となりました。
何事も無く夜が過ぎようとしていました。 娘は静かに眠っていました。 刺史はもう何も起こらないのではないかと思いました。 しかし突然、娘はカッと目を見開いたのです。 斉の目には黒いもやとの中に昨日と同じ陳将軍がうつっていました。
「昨日は知らなかったから許してやった。 なぜ立ち退かなかったか!」
陳将軍は猛烈な勢いで怒り狂い鉞を振り上げました。 家がびりびり震えて壁が揺れました。 刺史の目には何も見えませんでしたが、何かが起きているがわかりました。 刺史は剣を抜いて娘を守ろうとしました。
「お許しください、お許しください!」
斉は陳将軍に許しをこいました。 しかし陳将軍は黙ったままでした。 突然、部屋がビリビリと震え天井から壁へと裂けました。 刺史は娘を守ろうと身構えました。 しかし、その後は何事も無かったように静まり返ったのです。
「斉、怪物は消えたようだぞ。」
刺史は安心したように斉を見ました。
「!」
刺史は声を失いました。 斉は頭を割られ息絶えていたのです。
  上京していた韋会は刺史から斉の死を知らせる手紙を受け取りると、 饒州へと馬を走らせました。 韋会には斉の死が信じられませんでした。 それも幽鬼に頭を割られて殺されたなど到底考えられない事でした。 なぜ、斉がそんな目にあわなければならんのか? 斉を一人にしなければよかったのか? ぼやけた頭の中でいろんな思いが浮かびました。 どれにも答えが見つからないまま、韋会は馬を走らせました。
  饒州まで百里の所で、韋会は馬を休ませようと町に立ちよりました。 馬に水とカイバを与え、自分も何か食べなければと、あたりを探しました。 すると目の前を一人の女性が横切って行きました。
韋会は目を疑いました。その人は斉とうりふたつだったのです。 韋会はその女性を追いました。 しかしその人の足は速く韋会は見失ってしまいました。 韋会は自分が少しおかしくなったのかと思いました。 斉が突然亡くなったと知らされて正気を失ってしまったのだと思いました。
「あなた。」
韋会は聞きなれた声に振り返りました。 そこには、やはり斉がいたのです。
「斉か? 斉なのか?」
「はい、あなた。」
韋会は思わず斉を抱きしめました。 そして、韋会はやはり斉が亡くなったのだと感じました。 斉の体は驚くほど軽く、綿を抱いたようだったのです。
「何があったんだ?」
その言葉に斉は韋会を見つめてポロポロッと涙をこぼしました。 そして、出産後起こった奇怪な出来事を韋会に話しました。
「私はあなたに嫁ぎ、おそばにいられて幸せでした。 子供も生まれ、このままあなたと一生を共にしたいと考えていましたのに、 狂った幽鬼に殺されてしまいました。」
 斉は続けました。
「冥府で自分の寿命を調べた所、私はまだ二十八年生きられるはずでした。 あなた、私が生き返る方法がひとつだけあるの。 でもそれは尋常の事ではありません。 それでもあなた、やってくれますか?」
韋会は答えました。
「お前を失った自分は、これから先、どこでどう生きていけばいい? お前が生き返るなら死の道だろうと、幽冥の世界だろうと迎えに行く。」
斉は韋会の答えに安心しました。
「この町から東へ数里行った所の村に茅葺きの家があります。 そこに田先生という方が村の子供を教えて暮らしているの。 田先生は見た目は風采のあがらない方ですけど、幽冥界に通じるお方。 あなたは長官や皇帝様にお会いするようにお目通りしてください。 田先生はあなたをののしったり、打ったり、つばを吐いたりするかも知れません。 でも、あなたが誠心誠意お願いすれば、田先生はかならず願いを聞いてくださいます。」
斉の言葉に韋会は馬をもう一頭用意し、斉に渡しました。
斉は悲しそうに、 「今の私に馬は必要ありません。 あなた、もし私を見失ってもまっすぐ東へ馬を走らせてくださいね。」と言うと、 馬に乗る韋会の前を歩き出しました。韋会は馬を走らせましたが、斉の歩く早さに追いつけませんでした。韋会は斉を追いかけるように東へ馬を走らせました。 しばらく走ると、そこには村があり、入り口の手前で斉が待っていました。
「田先生はあの家にいます。」
斉は茅葺き屋根の家を指さしました。 そして韋会を見つめました。
「あなた、田先生にどんなに侮辱されてもガマンしてくださいね。 田先生はあなたを苦しめるかも知れませんけど、決して後には引かないで。」 
斉はそう言うと姿を消してしまいました。  韋会は服を改め、身なりを整えて茅葺きの家に向かいました。 家の前では村の子供たちが十人ほど遊んでいました。
「田先生はおられますか?」
韋会は王宮の衛兵に尋ねるように丁寧に聞きました。
「先生は食事に出かけられて、まだお戻りになりません。」
韋会は子供たちに礼をすると、そのままそこに立ち、姿勢を正して待ちました。 ずいぶん立って陽が少し傾きはじめた頃、一人の男がこちらの方へ歩いてきました。 その男は破れた帽子をかぶり、破れた下着の上に、 茶色の服を羽織り、木履を引きずっていました。 そして背中が少し曲がっていて、口が猿のように飛び出していたのです。 子供たちに聞くとその男が田先生だと言うので、 韋会はその男の前に出るとふかぶかと頭を下げました。
田先生は韋会を見ていぶかしげに言いました。
「わしは見ての通りの田舎じじいじゃ。 あんたのようなお役人が、なぜこんな丁寧な挨拶をされるのか、不思議な事じゃ。」
韋会は地面に頭をこすりつけ田先生に訴えました。
「私の妻、斉はまだ二十八年の寿命があるのに、  幽鬼の陳将軍に殺されてしまいました。 どうか斉をこの世に返してください。」
田先生は不愉快そうな顔をすると、
「私は子供が言い争いをしてもどうしようか迷うような男だ。 幽鬼との争いなど私に何が出来る? れっきとしたお役人が年寄りをからかうもんじゃない。」と、 怒鳴って家の中に入ってしまいました。
「妻はいわれのない事で無残に殺されたのです。 どうか妻をお助けください。」
韋会は戸の前ですわり、訴え続けました。
田先生は子供たちに、
「この人は気がふれて騒いでいる。 外に連れ出しなさい。」と、 言いました。
子供達は韋会を外に連れ出し、門を閉めました。 韋会は門の外で田先生に訴えました。 田先生は、子供たちに泥を投げるように言いました。 韋会は子供たちが投げてくる泥を受けながら、 田先生に妻を助けてくれるよう、なおも訴え続けました。
田先生は家から出てくると子供たちに言いました。
「狂った人間には泥を投げる程度ではわからないようだ。 お前達、骨を折らないよう、顔を傷つけないよう、殴ってわからせてやりなさい。」
先生の言葉に子供たちは泥を投げるのをやめ、韋会をぶったり殴ったり、蹴ったりしはじめました。
田先生はその様子をじっと見ていました。 韋会は子供たちのするにまかせました。
「妻を助けてください、妻を助けてください。」
韋会は子供たちに引きずり回され、倒され、転がされました。 それでも韋会には田先生に頼み続けたのです。「もうよい、この人は私が幽冥界に通じている事を知っていてここに尋ねてきたのだ。 お前達はもう帰りなさい。」
 子供たちは田先生のいうとおり、乱暴をやめ、帰っていきました。
「あなたは本当に奥さんを大事に思っているのでしょうな。 わかりました、あなたの奥さんの事を調べて、無実なら何とかしましょう。」 田先生は韋会を部屋に中に招き入れました。
部屋の中には清らかなむしろと机があり、その上には香炉がありました。 田先生は韋会をむしろの前に座らせると、 「これから不思議な事も起こりますが決して騒がいではいけませんよ。」と言いました。
その言葉が終わると、目の前の壁が、すーっと大きく広がったかと思うと、 黄色い衣を着た男が二人現れ、韋会を連れて空を歩き出しました。 その早さは驚くほどの早さで、山や川をどんどん越えて行きました。
そして韋会の見た事の無い都につくと、その真ん中にある宮殿へ入っていきました。 その宮殿は皇帝の宮殿のように高くそびえ、衛士が武器を持ち護衛していました。
「ここで訴えるがよい。」
韋会は男達に連れられ正殿の前に出ました。 正殿には紫の衣を着た方が机を前に椅子に座って訴えを待っていました。
韋会は妻の無実を訴えました。
「よろしい、あなたの訴えは受理しましたよ。」
聞き覚えのある声に顔を上げるとそれは田先生でした。 田先生は韋会をつれて正殿の中に入りました。 そこには皇帝のような服を着た方を中心に紫の衣を着た役人達が並んでいました。
「真ん中の方はどなたでしょうか?」 韋会が聞くと、 「この国の大王様です。」と、 田先生は教えてくれました。  田先生と韋会が大王様の前にひざまずくと、訴状が読み上げられました。 大王様は、陳将軍を捕らえてくるよう部下に命じました。 するとすぐさま門に陳将軍が捕らえられて入ってきました。
「陳将軍、なぜこの女を殺したのか?」 大王様がお尋ねになると、陳将軍は、 「私は何百年もその部屋で暮らしていたのですが、 その女は子供を産み部屋を穢したのです。 出て行くように伝えましたが、家のものが私を追い出そうとしましたので、 腹を立てて殺してしまいました。」と、答えました。
大王はすぐに裁断を下されました。
「幽冥の世界に住むものが、生きているものの部屋をわがものとし、なんの罪もない者を殺してしまった。 鞭一百の罰に処し、東海の島へ配流する事とする。」
こうして陳将軍は引っ立ていきました。
「さて、殺された斉氏はまだ二十八年の寿命が残っておる。 すぐにも生き返らせたいのだが、困った事に生き返る体がすでに朽ちておる。」 韋会は驚きました。
「斉氏をこれへ。」大王の命に斉はすぐに連れてこられ、韋会の側に座りました。
「斉氏よ、生き返る事は出来るのだが、お前の体はすでにない。 そこで生き返ると普通の者とひとつだけ違いができる。」
「それはなんでしょうか?」  斉は尋ねました。
「二十八年後寿命が尽き、本当に死んだ時、遺体が残らないのだ。 それでも、お前は生き返りたいか?」  斉は韋会の顔を見ました。 そして、「はい、生き帰りとうございます。」と、答えました。
「うむ、では生き返るがよい。」 韋会と斉は大王様に深々と頭を下げました。 そして頭を上げると、もとの田先生の部屋にいたのです。
「二人とも、良かったの。」  田先生は二人の横に立っていました。
「だがの、今日の事は誰にも話してはならん。 幽冥と生者の世界は分かれており、互いに干渉してはならん。 約束をたがえれば幽冥の者がお前達を捕らえにこよう。 くれぐれも気をつけなされよ。」 二人は田先生の忠告に深くうなずき、 なんどもお礼を言って赤ん坊の待つ家へと帰っていきました。
一ヶ月後、韋会は田先生にお礼をもって、茅葺き屋根の家を訪れましたが、 すでに田先生は行方がわからなくなっていました。
  斉はその後、病気になる事もありませんでした。
  不思議な事に年を得るごとに以前より若く元気になったと伝えられています。

     玄怪録、三 「斉饒州(せいじょうしゅう)」
   
    閻魔庁に行ったと言う伝説は他にも数多くあります。

  明の時代、巡撫華公は、東川道にある洞窟の奥に閻魔庁があると聞き、 そんなことがあるものかとその洞窟に入っていきました。
  真っ暗な中を松明で照らしながら進むと、 広い台のような上がり口の前で風が吹いて来て消えてしまいました。 華公がそこをあがると、向こう側には宮殿が広がっていました。 宮殿に入ると、中から役人のようなものが出てきて華公を広間に案内しました。
  華公がその広間に入ると、大官のような方袍(ほうほう)をまとい、 笏(しゃく)を手にした者たちが席に着いていました。 華公は空いている席を示され、 「よくおいでなされました、今からそこがあなたの席です。」と、 告げられました。 華公はここは冥府ではないでしょうかと尋ねると、 大官の一人が、今日この日に亡くなったのだと、帳簿を開いて見せました。 そしてあなたはここで冥府の役人として暮らすのですよと華公に教えたのです。 華公は突然の事に驚き困惑していると、金の甲冑の神人が、 黄色の絹に包まれた文書をたずさえてやって来ました。 大官達はうやうやしく礼をしてそれを受け取ると、 「いま、冥界に大赦が出ました。 公も生きて娑婆に帰れますよ。」と、 華公に告げました。
  華公はようやくその宮殿から介抱されましたが、 真っ暗で帰る事が出来ず、困り果ててました。 すると向こうから、赤い顔に黒い髭、体から光を放っている神将がやって来ました。 華公はその神将にどうぞここから出してくださいとお願いすると、 その神将は仏教を誦せよ、と教えてくれました。
  華公は読み習っていた金剛経を誦してようやく入り口にたどり着く事が出来ました。
  
  この伝説に登場する赤い顔、黒い髭の神将は、雲長関羽だそうです。中国では関羽は伏魔大帝と呼ばれ、十人の冥官がいる中国で、 日本の閻魔大王のような威勢を持ち、中国で信仰されているそうです。