「鬼の子小綱」と豆まきの由来。

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節分と言えば豆まき。豆まきと言えば鬼。

「鬼は外、福は内。」とは言っても、福の話より鬼の話、お面も鬼。鬼って怖いけど、魅力的な存在なんですね。

鬼と言う言葉は、「隠」に由来していて、姿を見せない超自然的存在と意味付けられています。

鬼は人里離れた山奥、川や海の向こう側に棲み、人里にやって来て、物を略奪し、人をさらい、また時には喰ってしまう。

雷を呼び、嵐を起こし、奇怪な現象を起こし、技を使う、神と同等の力を発揮する恐ろしい存在として描かれています。

鬼のイメージの元型は、日本神話にあり、火の神を生んで亡くなった伊邪那美(いざなみ)の命を、黄泉の国へ迎えに行った伊邪那岐(いざなぎ)の命が、黄泉醜女(よもつしこめ)に追われる話があり、この黄泉醜女がオニのイメージの原型となっています。

黄泉醜女に追われた伊邪那岐の命は、身に付けていたものを投げ、黄泉平坂(よもつひらさか)を地上へと逃亡するのですが、これを呪的逃走譚(じゅてきとうそうたん)と呼び、この話の類型に「鬼の子小綱」と言うお話があります。


「鬼の子小綱」は岩手県遠野市の話です。

鬼に誘拐された娘を探しにおじいさんが探しに出かけ、川の上流、山の奥の鬼の隠れ家にたどりつき、娘と再会します。

娘はお爺さんを櫃の中に隠しますが、帰ってきた鬼は、人の数だけ花が咲く人花の花が咲いているのを見て、誰か他の人間がいるのではないか?と疑います。

娘は妊娠したためだとうそをついて難を逃れ、お爺さんと娘は鬼の子小綱をつれて小舟で川を下ります。

気づいた鬼は、船を吸い寄せようと川の水をどんどん呑み込みます。

小綱は娘にお尻を叩けと言い、娘がその通りにすると鬼は笑って水を吐き出し、三人は無事に家に帰る事が出来ました。

「鬼の子小綱」の話はほぼ全国に分布し、娘を姉、お爺さんを弟、夫、鬼の子の名前を片・片子・片角・デキボシと呼ぶ地方もあります。

この話の最後で、小綱は人間と暮らす事が出来ず、里から追われる事になるのですが、そのためこの話は豆まきの由来として語られています。


鬼の子小綱の絵本
おにの子こづな絵本の泉 おにの子こづな    絵本の泉
松居 直, 安藤 徳香
岩崎書店 ¥1,529 (税込)
鬼の絵本
鬼のつば—今昔物語より童心社紙芝居傑作選 鬼のつば 今昔物語より
    童心社紙芝居傑作選
諸橋 精光
童心社  ¥3,568(税込)
鬼のレストラン怪談レストラン 鬼のレストラン    怪談レストラン
松谷 みよ子 (編集)
童心社 ¥1,050(税込)
鬼のひみつ 鬼のひみつ
蛍 大介 (著), 山崎 敦子
知玄舎 ¥1,260(税込)
読みきかせはらはらどきどき...一日一話新・シリーズ (3) 読みきかせはらはらどきどきお話がいっぱい
てんぐ・鬼・かっぱ・竜・ねこなど
恐くておもしろい日本の伝説と昔話
    一日一話新・シリーズ (3)
西本 鶏介 (著) ¥999 (税込)
鬼が出たたくさんのふしぎ傑作集 鬼が出た    たくさんのふしぎ傑作集
大西 広 (著), 梶山 俊夫
福音館書店 ¥1,365(税込)
鬼の話文学の森 鬼の話    文学の森 文庫本
はま みつを (著), 石倉 欣二
小峰書店 ¥1,575(税込)

 
 
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