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◆ 雛祭りと三月の行事。 ◆
  枯れ木に花を咲かせましょう。
    「花咲か爺さん。」のお話は、いくら何でもご存じですよね? 一応あらすじを書きます(笑)。

  あるところにお爺さんが一匹の犬を飼っていました。ある時、裏の畑で犬が「ここ掘れ、わんわん。」となくので、お爺さんが掘ったところ、大判小判が出てきました。
  その話を聞いた隣のお爺さんは犬を借りて、自分のうちの裏畑に連れていき、犬に「さあ、なけ。」とけしかけます。犬はしぶしぶなきますが、そこを掘るとがらくたがたくさん出てきました。怒った隣のお爺さんは、犬を殺して返します。
  お爺さんは犬を埋めて、その上に一本、木を植えます。その木は一晩で大木となり、お爺さんはその木を切って臼(うす)にし、お餅をつきます。するとお餅をつくたびに、また大判小判がザクザクこぼれてきました。
  それを知ったお爺さんは臼をかりて、自分もお餅をつきます。しかし、お餅をつくたびにがらくたがザクザク出てきます。怒ったお爺さんは臼を焼いてしまいます。お爺さんは灰となった臼を持って帰り、冬の枯れた木に撒きました。すると、桜や梅の花が一面に咲いたのです。そこにちょうど殿様が通りかかり、あまりの不思議を喜び、お爺さんにたくさんの褒美を下さったのです。
  隣のお爺さんはそれを見て、自分も褒美をもらおうと、お殿さまの行列を待って、残っていた灰を枯れ木に撒きました。しかし、枯れ木に花は咲かず、撒いた灰はお殿さまの目に入りました。怒ったお殿さまは隣のお爺さんを牢につないでしまいました。
  めでたし、めでたし。

  お話の基本的な部分はこんなものですが、「花咲か爺さん」には、いくつか異なる話があるそうです。
  お爺さんが、お爺さんとお婆さん、になっているものは良しとして、お爺さんと隣のお爺さんの性格付けがが正直者と欲張り、ではなく、働き者と怠け者、とされているものがあります。

  また、犬の出自に異なるものがあるようです。
  あるところに働き者のお爺さんとお婆さんが住んでいて、ある日、川に魚を捕りに出かけます。そこに犬が流れてきて、二人が助けます。 子供のいないお爺さんとお婆さんは、この犬を自分の子供のように かわいがり、犬は二人のもとで元気になり、なついていきます。

  この誕生の部分が、桃太郎のようになっているものがあって、川の上流から木の根が流れてきて、その木を薪にしようと割ったところ、犬が生まれる、というものもあるんです。

  桃太郎と同じように生まれた犬は、二人のもとで成長し、ある日突然、人の言葉で、「ここを掘って下さい。」はなすのです。

  この異常出生は異常成長となり、殺された犬のそばに植えた木は、一日一晩で巨木に、また枯れた木に瞬時に花を咲かせてしまいます。
  犬が木の根から生まれた、という部分は失われていますが、異常成長の部分はどの花咲か爺さんの話にも残っています。
  また、この異常成長の部分を補うように、二人のお爺さんには働き者と怠け者、という性格付けがされているようです。

  働き者のお爺さんは、
    自分のもとにやって来た犬を育てる。
    木を植え、育ったもので臼を作る。
    枯れた木に(肥料として)灰を撒く。

  怠け者のお爺さんは、隣のお爺さんが育てたものを借りて、
  働き者のお爺さんのように無理矢理話させたり、餅をついたり、
  灰を撒いても得たものは、
    掘ったところからは、糞またはがらくた、
    臼の餅からは、やはり糞とがらくた、
    灰を撒いて得たものは、罰、となっています。

  糞は物語成立当時、肥料とされたものです。
  もし怠け者のお爺さんが、その糞を肥料として使っていたとしたら?怠け者のお爺さんに糞、と見えたものを、働き者のお爺さんにはどう見えたでしょうか? 

  さて、桃太郎の話を少し。
  桃から生まれた桃太郎は鬼退治の後、どうなったでしょうか?桃太郎は鬼を退治して持ち帰った宝のありかを、自分を育てたお爺さんとお婆さんに教えますが、隣のお爺さんには糞の埋まったところを教えて殺されてしまいます。
  お爺さんは殺された桃太郎を埋め、そのそばに木を一本植えます。するとその木は一日一晩で巨木となり、お爺さんとお婆さんは、その木で 臼を作り、餅をつくと、大判小判がザックザク。

  もうおわかりですね(笑)。
  臼は隣のお爺さんに焼かれて灰となり、枯れ木に花を咲かせます。桃太郎と花咲か爺さんはもともと同じ話で、主人公を桃太郎(犬)としたものと、お爺さんを主人公にしたものに別れたようです。

  愛情をそそいで大切にする事が、いつか黄金となり、たくさんの花を咲かせる、それが二つのお話の共通したテーマのようです。

  最後に「花咲か爺さん」の唄です。
  でも正式なタイトルが「はなさかじじい」なんですよ(泣)。


  「はなさかじじい」 幼年唱歌 明治三十四年六月
            石原和三郎 作詞 田村虎蔵 作曲

  うらのはたけで、ぽちがなく、
  しょうじきじいさん、ほったれば、
  おおばん、こばんが、ザクザク、ザクザク。
  いじわるじいさん、ぽちかりて、
  うらのはたけを、ほったれば、
  かわらや、かいがら、ガラガラ、ガラガラ。
  しょうじきじいさん、うすほって、
  それで、もちを、ついたれば、
  またぞろこばんが、ザクザク、ザクザク。
  いじわるじいさん、うすかりて、
  それで、もちを、ついたれば、
  またぞろかいがら、ガラガラ、ガラガラ。
  しょうじきじいさん、はいまけば、
  はなは、さいた、かれえだに、
  ほうびはたくさん、おくらに一ぱい(いっぱい)。
  いじわるじいさん、はいまけば、
  とのさまの、めに、それがはいり、
  とうとうろうやに、つながれました。


  なぜ犬の名前がポチなのか、わかりませんでした。
  シロとかクロとかクマとかじゃないんだよね。 なぜだろう?
  どなたか明治の犬の名前について詳しい方・・・いませんよね。
   
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