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端午の節句と山姥。
曽我の笠焼きー雨乞い祭り。
  虎が雨。
 

 「虎が雨」は五月二十八日に降る雨の事で、曽我兄弟の敵討ちの際、兄の十郎が討たれたため、恋人の虎御前の流した雨と言うようになりました。
 いまでも「虎が雨」「曾我の涙雨」と言って、旧暦五月二十八日や新暦六月二十八日はかならず雨が降ると、各地で言い伝えられています。

 日照りに雨乞いをする風習は古くからあり、村ごとに雨乞岩とか雨乞石と呼ばれる岩や石に祈願したと言われます。また、村人が氏神の社におこもりをしたり、百度詣や千度詣なども行われたようです。日照りにそなえて、あらかじめ五月二十八日に神社で雨乞いをする風習もあります。

 これには曾我伝説とかかわりのある行事が多く、五月二十八日、神奈川県小田原市城前寺で行われる「曾我の傘焼き」が代表的です。(鹿児島県加世田市竹田神社・未確認)
 このお祭りは、曾我兄弟が仇討ちの時に、笠を焼いて松明としたという言い伝えから、たくさんの番傘を集めて焼きます。
 祭壇にする石は、「虎が石」「比丘尼石」「姥石」などと言って、虎御前が十郎の霊を慰めるために女人禁制の山に登り、山の神の怒りにふれて石にされたと伝えるものなど、老女が石になった話は各地に多く伝えられています。