針供養。二月八日  関連→旧暦七月七日乞巧節、七巧節ー織姫・七夕伝説。

二月八日、針供養の日です。

一般的に針供養は、和歌山県和歌山市加太116(海草郡加太町)淡島神社の祭神婆利才女の行事となっていますが、もともと婆利才女は婦人病の神様、針供養は単に付会されて行われているだけで、本来は違うものと考えられています。

針供養の多くは、古針を豆腐やコンニャク、ふろふき大根等に刺し、紙に包んで川や海に流す、という行事で、十二月八日・二月八日の二回、または十二月に全国的に行われています。

折れた針を供養し、裁縫の上達を願う行事で、江戸時代初期にはじまったとされています。

針供養は古い針や折れた針を、柔らかい豆腐やこんにゃくに刺して、長い間硬い布を縫ってきてくれた針の労に感謝し、同時に裁縫の上達を願うものです。そのほか、針を紙に包んで全国各地にある淡島神社に納める事もあります。

折れた針を豆腐に刺すのが一般的で、豆腐が使われるのは、豆腐のように色白になる、やわらかい気持ちになる、マメ(豆)に働く事が大事(大豆)としたのだとか、豆腐は刺されても痛いといわないから、女性が我慢強い事を願ったからとか、さまざまに言われています。

和歌山県海草郡加太町淡島神社の祭神を婆利才女(はりさいじょ)とするところから、各地の淡島で針供養を行うようになりました。

また、この神社は、女性の病気を治してくれる神様ということでも人気があります。東京では浅草寺境内の淡島堂の針供養が有名です。

関東では二月八日が一般的で、他の地方では、十二月八日に行う事もあるそうです。

両方とも「事八日(事始め・事納め)」に当たっており、さまざまな行事が行われていましたが江戸などの都市圏では針供養に変わっていったと考えられています。

この十二月八日・二月八日は、事始め・事納めの「事の日」と同じ物忌みの日に当たり、東国では特にこの日、魔物や怪物が家の中をうかがうと言う信仰があります。

同じように、この針供養にも、針千本・針フグ等と呼ばれる海魚が海から現れるとされており、博多では、この日「ハリボク」と呼ばれる海魚が、浜に寄ってくるとされています。

事の日と似たような行事は、中国にもあり、蝋日(ろうじつ)として、荊楚歳時記に記載されていて、これは疫鬼を払う行事となっています。

また、西欧のクリスマスは、実際は期間が長く、クリスマスの四週前の日曜から、翌年の二月二日迄の間が、正式な期間となっています。

そして、クリスマスから一月六日の公現節の間は、一般に「十二夜 (Twelve Nights)」と言い、ヨーロッパの民間信仰では、悪霊が暴れ回る期間、とされています(太陽暦と太陰暦の日数の差)。

北半球には、似たようなものが残っているようです。

二月八日を事始めとすると、この日から農事の始まりです。

物忌みの日には、仕事を休み、臼や機の音は立てないようにしますが、福島県耶麻郡では、神様が十二月に杵の音を聞いて天に帰り、二月に杵の音で地に降りられると考えていて、餅や団子を作り、お祭りします。

田の神様が、山から田んぼへやって来られる日、一年の仕事の節目でもあります。



 
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