焼嗅がし。

節分の夜等に、鬼・疫病神・魔を追い払うために行う呪法です。

鳥おどしの案山子(かかし)の語源は、「嗅がし」で、臭気をもちいて鳥獣を追い払うものは古くから行われた方法で、これを予祝に応用したものです。

焼嗅がしは、鬼の豆を炒る時、炉の火に臭気の強いモノをくべて悪臭を発し、臭気を強調するおかしい唱え事を言います。

この時、続いて、虫の口焼きと言って鰯の頭を火にあぶって熱した所に唾を吐きかけつつ、害虫の名を唱えて、一年間の活動を封ずる呪法を行う所も多くあります。

またその鰯の頭を串に刺したものを魔除けとして戸窓にさす風があって、今はこれだけ行う所が多くなっています。

鰯の頭を串に刺して窓に刺す事は、祝箸・祝棒のたぐいと考えられていて、頭だけでは無く、一匹まるまる串に刺して神供とする所もあるようです。


イワシが放つ悪臭やヒイラギの鋭いとげ、豆がらが風にゆれてたてる音などが、鬼のきらいなものだとされ、同じ理由から、ニンニク、ネギ、髪の毛などを焼いてぶら下げておく地方もあります。

ザル(目が沢山あるから)を掲げたりする地方もあるそうです。


>焼嗅がしには様々な言い方があり、ヤイカガシ(嗅がし)・ヤイクサシ(臭し)、ヤキコガシなどとも言います。

三河では訛ってヤッカガシというそうです。


またトベラ焼きと称して、悪臭を発して燃えるトベラの生葉をくべ、またアセビを燃す事もあるそうです。


◆煎り豆=「魔の目を射る」から。



恵方巻き。

二月三日「のり巻きの日は、1987年に海苔業者が制定したものです。

制定理由が「節分の夜に恵方に向かって食べると幸せになるといういい伝えから」とされていて、節分の夜、巻き寿司を食べる行事が、千九百九十年代頃から関西で、二千年代頃から関東で広がりました。


巻き寿司の発祥は、房総半島で冠婚葬祭の時に食べられていたもので、おおよそ百七十~百八十年ほど前におむすびに加えられて原型ができ、その後、かんぴょう等を具に入れ始めたのが七十年程度前で、お葬式にふるまわれていたものが、お祝い事に使われるようになった例とお祭り等でふるまわれていた例があるようです。

巻き寿司自体の歴史が浅く、民族的な由来はありません。

大阪の言い伝えの元が不明で、自分の知っている限りでは、書かれたものにお目にかかった事もありません。

民俗行事に由来するものではなく、最近出来つつある習慣とお考えください。



 
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