薮入り 。一月十六日。

薮入りとは、奉公人が主家から休暇をもらって家に帰り休息する事、宿下がりの日をいいました。
もともとは江戸時代、商家の奉公人が休みをもらって故郷に帰る日のことで、奉公人の休暇は男子なら丁稚が春秋各一日ずつ不定期、元服後は薮入りに休ませ、女は老若を問わず、春秋に三日ニ夜、休ませる事が一般的でした。

それが時代とともにお嫁さんが里帰りする日となっていき、お正月は小正月の翌日の十六日から二十日までとされていました。

この日には、新婚のお嫁さんは婚家から託された土産を持って、お婿さんと一緒に生家に帰ります。

この時初めて、お婿さんが妻の両親に正式に会うという所もありました。

薮入りに実家に帰るのは、奉公人やお嫁さんが主家や婚家の先祖祭りを行ったあと、今度は自分の生家の先祖祭りに参加するという意味があったのです。

関西地方で一月十六日を「仏の正月」などと言うのも、その名残りのようです。

お正月とお盆の十六日は他に意味を持つものと考えられています。

十六日は「鬼の首でも許される日」で、いろりのカギも休ませる日と言います。

近畿地方では嫁の里帰りの日でロクイリ(六入り)と呼びます。

吉野・熊野では盆過ぎに嫁に行った娘が、婿と一緒に実家に帰り、山仕事を手伝う事をヤブイリ・ヤブキリ・ヤブカリ・キリツケと呼んでいます。

嫁や奉公人の持って帰る餅を「六の餅」と言い、奈良添上郡では、薮入りを六餅と呼ぶそうです。

嫁の里帰りの手みやげには、ボタ餅・酒を盛って帰り、親は例として藤の繊維で織った着物を一枚送りました。

正月や盆に新夫婦が妻の両親を見舞ったり、遠くは慣れている子女が親元に帰って親に饗応を行う例は各地にあります。

六入りとは、ものの正しい事を言う陸(ろく、ろくでもないのロク)で、陸の里帰り、すなわち親子の改まった体面行事を意味するものであったと思われます。

鹿児島で薮入りに相当するものをオヤゲンゾ(親見参)というのも単なる帰休ではなく親と正式な体面を行う事を意味する語で、この地方では、親へのご機嫌伺いも、旧主人の元に訪れるのも「ゲンゾ」と言うそうです。


十王詣・閻魔参り。 一月十六日・七月十六日。

正月と七日の各十六日を閻魔王の縁日で、正月十六日を初閻魔、七月十六日を大賽日(さいにち)とそています。

この日、寺院で十王図や地獄変相図を掲げて拝んだり、閣魔堂に参詣したりします。

薮入りと同じ日のため,縁日には、多くの奉公人などが縁日に出かけました。

十王とは、冥土にいて、亡者の罪を裁く十人の判官のことで、秦広王・初江王・宋帝王・五官王・閻魔王・変成王・太山王・平等王・都市王・五道転輪王を言います。

埼玉県では両方の十六日をオセエニチと良い、正月十五日の粥の小豆の水をとっておいて、十六日のご飯に入れてヨゴシメシを炊いて小豆飯を仏様に供え墓参りをして、これを十王様の日と言うそうです。


閻魔様のお話。

 地獄の四人。
  命の蝋燭。
  無間の鐘。
  中国の閻魔伝説。
  地獄往来、小野篁。
  日本の閻魔伝説。


 
 
Google
Web pleasuremind.jp