成人式 。

古い暦では一月十五日が望の正月で、この日が年越しの日だったため、一九四八年(昭和二十三年)の「国民の祝日に関する法律」によって、一月十五日が成人の日となりました。

昔の成人は、今と同じように二十歳になったから認められるのではなく、村や町に住む人々が慣習的に決めた、一人前と認められるための労働や社会的地位の基準が設けられていました。


労働の一人前としては、田植え、柴刈り、草取り、稲刈り、ワラ仕事それぞれに基準があり、例えば山仕事では一日に六十キログラムの柴を刈り、十二キロメートルぐらいを背負って売り歩くのが一人前の男とされました。

それで米を買えば三升(一升は約一・八リットル)になり、一家五、六人を養うことができたので、一人前の男子となったことを「山家の三升」などとも言います。

女性の場合、男性の三分の二の農作業が一人前の量でした。

村には、日ごろから一人前の仕事ができるように訓練を積み、そのうえで、力石をかつがせるなどといったテストに耐え、村の人たちに一人前と認めてもらう儀式がありました。


成人となる年齢もまちまちで、男子で大体一五歳〜一七歳、女子で一三歳〜一五歳ぐらいが標準だったようです。

一人前と認められると、男子は前髪を切り落として、名前を成人名に替え、家では親戚を招いてお祝いをしました。

また成人になると、男子は、ふんどしを締めること、鉢巻をすること、紺パッチをはくこと、煙草入れを持つことを許され、女子は、お菌黒をつけ、赤い腰巻を着けることが許され、「ひきあげ」という帯の結び方にすることができました。


ただ、戦後の制定によるもののため、成人式、成人の日、という民俗行事はありません。


 
 
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