御用始め・仕事始め。 一月二日・四日・十一日。

御用始めは、諸官庁で、新年初めて執務を始める事を言います。

明治六年に、官庁では十二月二十九日から一月三日までを年末年始の休暇とすることが定められ、それが現在まで続いています。

戦前、宮中では、この日、政始(まつりごとはじめ)の儀が行われました。

ちなみに十二月二十八日を御用納めと言います。

御用納めの日は、残務を整理して、机上を片付けて年末の挨拶をして各自帰宅します。


仕事始めは、農事をはじめとして新年始めて仕事のし始めの式・儀礼を行う事、です。

農事で見ると、二日または十一日に鍬入れ・鍬立て・ヒト鍬・ウナイゾメ等と言って、田畑に鍬を数回入れ、餅ないし米を供えます。

また「コエヒキツメ」と言って堆肥を田畑に運んだり、「田打ち正月」と言って田植えのマネをしたり、藁や縄のうち始めやない初めも行われます。


山村では初山・山入りと呼んで、初めて山に入って山の神に供物を供えて木を切ります。

この時、小正月のものつくり用の木を切って来る事が多いようです。


漁村では舟祝・ノリゾメ・フナオコシ等と言って、船に集まり供え物をして、仕事始めの祝いをします。

商家では二日に初荷をし、十一日には、蔵開き・鏡開きと言い、土蔵を開き、供えてある鏡餅を割って食べる地方は多くあります。

これらの仕事始めは、予祝行事の意味を持っているとされています。


古い時代に行われていた行事に「政始(まつりごとはじめ)」「政始」「セイシ」とも言う行事がありました。

正月に宮中で行われた行事で、本来は九日でしたが、正月の御斎会が一段落した所で吉日を選び、上卿が新年初めて政事を議すえう儀式を行い、これを政始と言いました。

後代、鎌倉幕府の問注所は十日、室町幕府では七日に政治始を行いました。

年頭に当たり、伊勢神宮の事を奏聞するのを神宮奏事始と言って正月十一日に行いましたが、四日の政始と合わせて、明治三年から四日に政始の儀を行う事になり、首相から神宮の事、各般の政務を奏上しましたが、戦後、廃止されました。


出初式。 一月六日。

新年の初めに、消防署員や鳶の人たちが集まって、消防動作の型などを演習する行事で、万治二年(一六五九)正月四日、旗本の率いる定火消が上野東照宮で一年の働きを誓ったことに始まるといわれています。

東京では、昭和二十八年以来、正月六日に晴海埠頭で行われていますが、昭和四十年以前は皇居前広場で行われています。

出初式も、御用始めの一つです。


 
 
Google
Web pleasuremind.jp