小いぬ座の伝説。

小いぬ座は、大いぬ座から、天の川の向かい側の東北方向にあり、大いぬ座の少し前に天にのぼるため、その名がつけられました。

小いぬ座のアルファはプロキオーンと呼ばれ、やや黄色がかった一等星で、光度0.5度、地球からの距離は約10光年です。

プロキオーンは「犬(キオーン)の前に」という意味で、星図では大いぬ座は猛犬として描かれ、小いぬ座は飼いならされたおとなしい番犬として描かれており、ローマではしばしばカテルス(犬ころ)と呼んだそうです。

エーリゴネーと忠犬メイラ。

エーリゴネーはアテナイ人イカリオスの娘でした。

酒神バッカスは、葡萄とその酒を人類に広めていました。

そしてアテナイにやって来た時、イカリオスの家に泊まり、娘エーリゴネーを愛して、スタビュロス(葡萄の房の意味・ディオニッソスの神話に複数登場)を生みました。

バッカスはイカリオスに酒を与え、イカリオスはその酒を近所の人々に分け与えました。

しかし初めて酔った人々は彼が毒を飲ませたと思い、イカリオスを襲ったのです。

エーリゴネーは父が夜になっても帰ってこない事に心配になり、夜の町に探しに出ました。

すると、どこからか、聞き覚えのある犬の鳴き声が聞こえて来るのです。

エーリゴネーがその鳴き声を探して行くと、犬のマイラが、倒れているイカリオスの側で泣いていたのです。

エーリゴネーは側にかけよると父はすでに打ち殺されており、その顔も体も無惨に打ち砕かれていたのです。

エーリゴネーは父の無惨な最後が自分の住む人々の仕業とすぐにわかりました。

もう、こんな恐ろしい場所に一刻も生きて行けない。

エーリゴネーは側の木で首をくくって死に、残されたマイラもそこから一歩も動かず死んでしまいました。

酒神バッカスはエーリゴネーとイカリオスの死を知ると、怒ってアテナイの娘たちを狂わせました。

娘たちは、エーリゴネーと同じように、突然泣き叫びながら近くの木で首をくくって死んで行ったのです。

なぜ、こんな恐ろしい事が怒るのか?

デルポイの神託によって原因を知ったアテナイ人は、イカリオスを殺した者達を探しました。


イカリオスを殺したもの達はケーオス島に逃れまていましたが、そこでは疫病が発生してしまいました。

アテナイ人は罪人たちを罰し、アリスタイオスがイカリオスの霊を慰めた所、疫病はおさまり、そしてエーリゴネーのために祭りを催し、酒をもたらした酒神バッカスと共に讃えたのでした。

エーリゴネーは死後、星座Vilgo乙女座となったとされ、エーリゴネーの祭りの中にはアイオーラという人間の顔を彫った円盤を木に吊るす(昔は娘を吊るしたそうです)行事があり、これはローマでオスキラと呼ばれ、リーベルの祭りベラーリアでも行われたそうです。


 
 
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