やぎ座の伝説。

やぎ座は黄道十番目の星座ですが、細かい星が多く、その形を見る事が難しい星座です。

また珍しい事に、アルファ星アルゲティとベータ星ダビーは重星となっています。

山羊座古代メソポタミアからの古い星座で、その姿は上半身がヤギで下半身が魚となっていて、「スマル・マシュ」という名前で呼ばれ、エアという知恵と水の神様でした。

エア神は、人々がまだ原始的な生活をしていた頃、海から現れ、一日の間に、農作・文字・法律・魔法を教えて、また海に帰って行きました。

その後、エア神は千年の間に三度現れ、人々を助けたと言われています。

ローマでは、山羊座はかまどの女神ヴェスタが特に守っていると信じていたそうです。

また中国では二十八宿の牛宿で、星図では牛の首が描いてあり、これは「斗牛」の牛だそうです。

ギリシャ神話では、これは森の神パァンとされています。

パァン神はヘルメスの子でしたが、生まれた時に人間の上半身とヤギの下半身をもって生まれたとされ、山野、森、岩山と言わず駆け巡りました。

また、音楽を好み、自分で作った葦の笛シュリンクスを吹き、踊ったそうです。

ある時、神々がナイル川の岸辺で酒盛りをしていた時、パァン神は笛で神々を楽しませていました。

その時、怪物ティフォンが襲って来て、驚いて川に飛び込みましたが、そのため、水に入った所は魚の姿に、上半身はヤギの姿になったとされています。

これを記念してゼウスが星座にしたとされていて、ギリシャではこれをパァン星座と呼び、これは神々の門で、人の魂はここをくぐって天国に昇ると信じていたそうです。


インドにも伝説があります。

中国では山羊座を磨羯宮と呼んでいます。

これは磨羯魚という魚だそうです。

大唐西域記にインドの説話が載っているそうです。


昔、サックダ国に大商人があり、その商人は神は信じていましたが、仏法は信じていませんでした。

ある時、多くの商人とともに、船で南海へ貿易に赴きました。

すると強い風が吹き起こり、山のような波が船を流して、三年もの間、大海を漂流し、食糧がつきてただ死ぬばかりとなり、船の商人達は、それぞれ信じる神の名を唱えました。


しばらくすると、行く手に大きな山が現れました。

それは高い崖や険しい峰がたち、そのはるか上の空には二つの太陽が照りかがやいていました。

これを見て船では「この大山にとどまれば、安楽を得られる」と多くのものが話しました。


しかし大商人は「あれは山ではない。磨羯魚というもので、あの高い崖や険しい峰はひれやたてがみ、二つの太陽と見えるものは目の光だ。」と言いました。

その言葉が終わらぬうちに、突然大きな口から突風が吹き出し、船の帆はひるがえり、大きな波に船は転覆しそうになり、船のもの達は、みな、驚き戸惑い、うろたえました。

大商人は、「観自在大菩薩は、もろもろの危難を救ってくださると聞いた。みなみな心をこめて、その名を唱えてみようではないか」と言いました。

一同は声をそろえて、その仏の名を唱えました。

するとたちまちに高い山はかくれ、二つの太陽は沈んで、気高い僧が空をこえてやって来ました。

商人達は命を助かり、ほどなく国に帰る事が出来ました。


アルファ星をギエディ、ベータ星をダビー、ガンマ星をナシラ、デルタ星をデネブ・アルゲティといい、アラビアの羊飼いから出た名前だそうです。


 
 
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