蠍座-中国の神話。

中国では、この星座を進賢冠という冠をかぶって空に立つ巨人と見ていました。

蠍の頭部(房宿)が巨人の口と鼻となり、その上にある星が冠をつくり、アルファと左右の星(心宿三星)が背と肩で、尾宿の九つの星が、衣が風にひるがえる形としています。

蠍座のアルファは、変光星で高度1〜1.8等星、距離600光年で、ギリシャ語でアンチ・アーレスがつまったものとされています。

「火星に敵対するもの」という意味で、それはこの星が火星と同じように赤い星だからだそうで、古くから火、大火、火星と呼んだそうです。

アンタレスを挟んで前後に二つの星があり、この三つの星を中国では心宿三星としました。

「心宿の火星(アンタレス)は天王で、前後の星は太子である」と説明されています。

中国では本当の火星が天王アンタレスに近づくのを「けいわく(火星)心にせまる」と言って最も不吉とし、「王者勝たず大将死す」とか、「大臣叛いて天下に乱起る」「王の世継ぎが絶えて貴人が飢え死する」などとしました。

秦の始皇帝の三十六年、この天文現象があり、火星の光は真っ赤で、ニワトリの血のように真っ赤だったそうです。

翌年、始皇帝が亡くなり、二世が即位しましたが、兄弟や大臣大将らを殺し、秦は滅んでしまいました。

また、唐の玄宗の天宝十三年に火星が心宿に五十日あり、翌年安禄山が叛き、帝が燭に逃げたそうです。

また、蠍の尾から少し東にGという三等星があり、これを中国では傅説(ふえつ)と呼び、史記の殷本紀(いんほんぎ)に説話が載っています。


殷の天子武丁(ぶてい)が、夢に聖人を見ました。

武丁はそれに似た人物を群臣百官の中から捜して見ましたが見つかりませんでした。

そこで大勢の妊婦をつのって捜してみると傅険(ふがん)という土地にいた土方で説(えつ)という者が夢の中の人にそっくりでした。

ためしに大臣にしてみると、果たして彼は賢人で、殷の国は良くおさまりました。

竜のウロコが生えていたとも言われ、彼は、その土地の名を取り、傅説と名乗っていましたが、死んでのち星となり、いつも青龍の尾にまたがって空を飛んでいるそうです。

蠍座の事を中国では青龍と呼んでいます。

   「蠍座-中国の神話」


 
 
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