いるか座の神話。

いるか座は鷲座アルファの東にある四つの四等星です。

四つの星が菱形を描くので、日本では「ひしぼし」、西洋では由来はわかっていませんが、聖書の「ヨブのひつぎ」と呼ばれています。


いるか座は、この四つの星に一つの星を加えて尻尾に見立てたものだそうです。

ギリシャ神話上の由来は、

海神ポセイドンが、女神アンフィトリテーを妻にしようと、いるかを使いに出し、言葉たくみに説き伏せ、妻に迎える事となったので空に上げられて星座になったと言われています。

ギリシャの彫刻や絵画等では、ポセイドンはいるかを手に持ち、アンフィトリテーはいるかの引く二輪車で海を走っているそうです。


いるかが空に上げられたのは、アンフィトリテーのお話ですが、もっとも有名ないるかの話はアリオンのお話です。

アリオンは、レスボス島に生まれた詩人で音楽家、ディテュラムボス詩の発明者とされ、紀元前625年コリントスの僣主ペリアンドロス(貴族に対抗出来る裕福な平民で、貴族支配を打ち倒し、支配権を得たもの、で、いいかな?この方は商業発展につくしたと言われています)の宮廷にありました。

アリオンはキタラー( cithara 、kithara。ギターの語源となったもので、民族楽器リュラーが演奏専門に進化した弦楽器)の名手で、南イタリアとシシリアの音楽の競技に出席、多くの賞を得てコリントスの船で帰る事になりました。

しかし、航海の途中、船乗り達は賞品を奪おうと、彼を殺そうしました。

アリオンは船乗り達に、殺されるのなら、楽人らしく死の前に一曲奏す事を願い、船乗り達もそれを許しました。

アリオンは紫と金色の衣装を身につけ、船べりに立ち、音楽を奏ではじめました。

するとどこからかいるかがたくさん現れ、アリオンの音楽を聞いたのです。

アリオンは歌い終わって海に身を投じました。

すると、歌を聴いていたいるかの中の一匹が彼を助け、彼を背に乗せてラコニアのタイナロン岬(Tinaron)まで送り届けました。

アリオンはそこから、コリントスに帰り、ペリアンドロスにその話をしました。

アリオンが生きている事を知らない船乗り達は、コリントスに帰って来ました。

ペリアンドロスは船乗りにアリオンの安否を尋ねましたが、彼らは、まだ南イタリアにいると答えごまかそうとしたのですが、そこにアリオンが現れたため、船乗り達は処罰されたと言う事です。

ちなみにアニメーション映画「アリオン」は、デメテルとポセイドンの子、アリーオン(arion)またはアレイオーン(areion)で、デメテルとポセイドンの子、女神デスポイナと一緒に生まれた神馬です。

デスポイナとペルセポネ・コレーは同一とされています(デメテルとペルセポネはギリシャ神話固有の女神ではなく、もっと古い時代の女神で、さまざまな民族の神話が混ざっていて、難しい)。


また、ギリシャの詩人ヘシオドス(紀元前700年頃の詩人で、「神統記」というギリシャ神話の古典を書いた。)の伝説で、彼は殺されて遺体を海に投げ込まれましたが、いるかが遺体を岸に運んだそうです。

彼の友人は、ヘシオドスの愛犬により犯人を捜し出し、海にしずめたとされています。

「いるか座の神話」


 
 
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