射手座の神話。

射手座はケンタウロスがサソリ座に向けて弓を引いている姿の星座です。

メソポタミアでは、この星座に「蠍の尾」を意味するパピルサグをあてています。

パピルサグは蠍の尾を持つ半人半馬の怪物で、力も知性も高く、人間界と冥界を隔てる門となる山の番人です。

ギリシャ神話のケンタウロスは、このパピルサグが原型ともされているそうです。


ギリシャ神話では、前述の通り、この星座はクロテスからケイロンとなってしまいました。<

ケイロンは、クロノスとオケアノスの娘、ピュリラーの子として生まれました。

ケイロンが半身半馬になったのは、クロノスが妃レアーの目を逃れるため、馬の姿でピュリラーと交わったためとされています。

賢明で正しくケンタウロスで、音楽、医術、狩り、運動競技、予言の術にすぐれ、ペーリオン山の洞窟に住み、アキレウス、アスクレピオス、イアソン、ディオスクーロイなど多くの英雄を幼少の頃より育てました。

そのため、英雄の物語には出て来るのですが、ケイロン一人の物語としては出て来ません。

最後に出て来るのは、ケンタウロス一族の滅びの物語です。

 

ある時、ケンタウロス一族はペイトリオスの結婚式に招かれたのですが、その席で初めて酒を飲み、酔っぱらったあげく、ペイトリオスの花嫁ヒュッポダメイアや他の女達に乱暴しようとしたため、ペイトリオスとその一族ラピテス族、そして客のテーセウスと戦闘となり、ついにペーリオン山を追われてしまいました。

ケイロンは住み慣れたペーリオン山を去り、ケイロンはマレア半島に住む事にしました。


ポロスはアルカディアのポロエーに住んでいたため、難を逃れていました。

その頃、ヘラクレスは、第四番目の仕事として、エリュマントスの猪の生け捕りに旅に出て、ポロエーを通りかかりました。

ポロスはヘラクレスを歓迎し、自らは生肉を、ヘラクレスには焼肉を供しました。

ヘラクレスは酒をポロスに酒を求めました。

ポロスのもとには、酒が一甕ありましたが、それはディオニッソスから、ヘラクレスが来るまで開くなと命じられていたとも、ケンタウロス一族全体の物であったとも言われていたものでしたが、ポロスはヘラクレスの求めに答え、酒をふるまおうと酒甕を開けた所、ケンタウロス達は怒って、岩や樅の木で武装し、ポロスの洞窟のまわりに集まり、ヘラクレスに襲いかかりました。

ヘラクレスは燃えていた薪を投げつけ、そして矢を射かけて応戦しました。


そしてマレア半島に住むケイロンのもとへ逃げたケンタウロス達を追いかけ、矢を放つと、その矢はエラトスと言うケンタウロスの腕を射抜き、ケイロンを膝に刺さってしまいました。

ヘラクレスの矢にはヒュドラの猛毒が塗られており、治る事がなく、またケイロンは不死身だったため、死ぬような苦しみに陥ってしまいました。

ケイロンは死を願い、プロメテウスがかわりに不死となり、ケイロンはやっと死ぬ事になりました。


ヘラクレスは、ケンタウロスを滅ぼし、ポロエーに帰ってみると、ポロスまで亡くなっていました。

彼は、なぜこのような小さな矢で倒されるのあろう?と、仲間の遺体から矢を抜き、見ようとして誤って自分の体を傷つけ死んでしまったのです。

ヘラクレスは、ポロスを丁寧に葬ると、猪の生け捕りに旅立ったのでした。


こうして、ケンタウロス一族は滅んでしまったのでした。


 
 
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