からす座の神話。

からす座は、うみへび座の尾の近くにあり、四つの星で台形の形をしています。

四つとも四等星、αも四等星で、からすの目にあたり、かつてはもっと明るかったと考えられています。


「銀色のからす。」

太陽神アポロンは、羽根が銀色で人間の言葉を話す賢いカラスが、使わしめでした。

ただこのカラス、たいへんなおしゃべりで嘘つきだったそうです。

国々を巡るアポロンは、テッサリアの王女コローニアスを妻として、アスクレピオスという男の子をもうけましたが、パルナッソスの神山へ帰る事になりました。

そこで、毎朝カラスに妻と子の様子を知らせさせる事にしました。

それから毎日、銀のカラスはアポロンの元にコローニアス親子の事を知らせていましたが、ある時、道草をくって、遅くなってしまいました。

そこで、カラスはついアポロンに「コローニアスはもう他の男に心をうつした」とうそを言ってしました。

アポロンは、それを聞くとテッサリアへ飛び、コローニアスの様子をうかがう事にしました。

そして、木立の影に現れた白い影を見ると、その男めがけて矢を放ち殺してしまいました。

しかし、それは、アポロンを迎えに出て来た貞節な妻でした。

アポロンは自分の心が、大切な妻を殺してしまった事を嘆き悲しみ、うそをついた銀のカラスを黒い姿に変え、見せしめのために空にさらしたのでした。


このカラスにはもう一つコップ座の神話があります。

アポロンはある時、銀のカラスに鉢をわたして水汲みにやらせました。

銀のカラスは水汲みに行くのですが、途中で無花果の実を見つけ、その木の下で無花果が熟すのを待っていました。

そして実を食べると水蛇(ヒュドラー)をつかんで帰ると「このへびがいたので、遅くなりました。」と嘘をつきました。

そのため、カラスは、鉢と水蛇と一緒に星に変えられ、いつまでも咽をかわかしていると伝えられています。

   「銀色のからす。」


 
 
Google
Web pleasuremind.jp