獅子座の神話-ヘラクレスのライオン退治。

獅子座は春を代表する星座で、天頂をはさんで北斗七星の南にある星座です。

非常に古い星座で、メソポタミアでも「ウル・グ・ラ(獅子)」と呼ばれていました。


獅子座で一番明るい星アルファはレグルスで「小さな王」と言う名の1,3等星で獅子の胸にあたり、古代バビロニアではシャルル(国王)、インドではマーガー(偉大なるもの)と呼ばれ、ペルシャ人は天の南を守る「王の星」として尊びました。

黄道にあたるため、月によく隠され、また毎年八月二十日には、太陽がこの星の上を通ります。


二番目に明るい星ベータはデボネラという名前の2,1等星で尻尾にあたります。

うしかい座のアルファ、アルクトュースと乙女座のアルファ、スピカと正三角形を作ります。


「ヘラクレスの獅子退治。」

ヘラクレスは、ゼウスと、ペルセウスの孫アムピトリュオーンの妻アルクメーネーとの間に出来た子です。

そのため、ヘーラーの嫉妬と怒りを受ける事となりました。


ヘラクレスは成長するにつれ、大神ゼウスの子として、たくましく成長し、数々の冒険をしました。

そして、オルコノス征服の褒美としてテーバイ王クレオーンから娘のメガラーを与えられ、妻とし、二人の子をもうけましたが、ヘーラーの呪いにより、突然狂い、自分の子と友の子を火の中に投げ込んで殺してしまいました。

正気に戻ったヘラクレスは、自らを追放、デルポイで自分の住処を尋ねました。

デルポイの巫女は、それまで祖父の名をついでアルカイオス(Alkaios またはアルケイデス Alkeides)と名乗っていた彼をヘラクレス=ヘーラーの光栄と呼び、テューリュンス城に住み、ミュケナイ王となったエウリュステウスに十二年間奉公し、命ぜられた仕事を成すよう神託を授けました。

またこの功業を成したあかつきには、彼が不死となると告げました。


ヘラクレスはエウリュテウスに、ライオン退治を命じられました。

このライオンはテュポンとエキドナの子の不死身の猛獣で、クレオーナイとプリウス両市の間のネメアの谷のゼウスの神殿に近い森に棲み、人や家畜を、昼も夜も襲っていたのです。


ヘラクレスは弓矢を持ってネメアに向かう途中、ヘリコン山のふもとで、こぶがたくさんついたカンランの木を見つけ棍棒を作りました。

日がくれて、ヘラクレスは明りのついているみずぼらしい小屋の戸を叩きました。

そこにはクレオーナイの日雇い人モロルコスが住んでいました。

モロルコスはヘラクレスがメメアのライオン退治に行くと聞いて喜んで迎え入れ、ただ一匹だけの牡羊を殺して、ヘラクレスにたべてもらおうとしました。

モロルコスの息子はライオンに喰われていたのでした。


ヘラクレスは、モロルコスを止め、もし自分が帰ってこなかったら、自分のために、もし人喰いライオンを倒したらゼウスの神殿に捧げてくれと言うと、翌朝、ネメアの森へと入って行きました。

そしてゼウスの神殿で、弓を持って人喰いライオンが帰ってくるのを待ちました。


夜になりました。

人喰いライオンは、血にまみれた体をなめながら帰って来ました。

ヘラクレスは弓を絞ると、矢を放ちました。

しかしライオンの体はその矢を跳ね返してしまいました。

ライオンはヘラクレスを見つけると、躍りかかって来ました。

ヘラクレスは二の矢、三の矢を放ちましたが、ライオンの体は跳ね返してしまいます。

ヘラクレスはそのライオンが不死身で、矢では殺せないとさとると、棍棒を持って襲いかかり、頭に振り下ろしました。

ひるんだライオンは入り口がふたつある洞窟に逃げ込みましたが、ヘラクレスは片方の入り口を岩で塞ぐと、洞窟の中へ入って行き、ライオンに組みつくと首を締めつけ、窒息させて、ついに倒してしまいました。


ヘラクレスは、モロルコスとゼウスの神殿に牡羊を捧げました。

そして、矢をも跳ね返すライオンの皮を剥いで、方にかついで、エウリュテウスの元へと帰って行きました。

エウリュテウスはこれを知るとヘラクレスを非常に恐れ、門の中に入れようとはしませんでした。


その後、ヘラクレスは、ヒュドラー退治(海蛇座の神話)へと向かうのでした。

この獅子はゼウスによって空にかけられ、星座となったとされています。


   「ヘラクレスの獅子退治。」


 
 
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