かみのけ座の神話。

かみのけ座は、ギリシャ時代にはすでにあった星座ですが、その時代の星座、プトレマイオス四十八星座には入っていませんでした。

この星座は十六世紀のティコ・プラーエが初めて星座にしたそうです。

その時の名前は「ペレニケの髪座」と言いました。


ペレニケは紀元前三世紀頃のエジプトに実在した王妃でした。

ペレニケは琥珀色の美しい髪の毛の持ち主で、その髪の毛の美しさは国外までも知れ渡っていました。

そして、夫のエジプト王エウエルゲテースをとても愛していたのです。

ある時、エウエルゲテースがアッシリアへ遠征に赴き、留守を守る事になりました。

ペレニケは夫の無事を、女神アフロディテに祈り、「もし夫に勝利と身の安全を授け給わば、命のも変え難き我が髪の毛をたてまつらん。」と誓いました。


やがて、エジプト軍が大勝したという知らせがペレニケのもとに届きました。

ペレニケはためらいもせず、自らその美しい髪の毛を切り落とし女神に捧げました。<


凱旋して来た王は、ペレニケの髪の毛が切り落とされ、その姿に大変失望しました。

ところが翌朝、祭壇から髪の毛が消えて大騒ぎとなりました。

王は天文博士を呼んで、その意見を求めました。

すると天文博士は、「大神ゼウスが王妃のまごころと髪の毛の美しさを愛でられ、長く星の間に飾られたのです。」と言いました。

王はペレニケが女神アフロディテに髪を捧げ、自分の身を祈った事を知りました。


その夜、夜空には新しい星々が輝いていました。

王も王妃もその星々を見て喜びあったそうです。


   「ペレニケの髪の毛」


 
 
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