乙女座の神話-ディケ。

乙女座は黄道十二宮の星座の一つで、秋分の日に太陽はこの位置にあります。

八十八の星座の中で二番目に大きく、また歴史の古い星座です。

ただ、一等星はスピカ一つだけで、他は三等星、四等星等暗い星で作られており、形のとらえにくい星座でもあります。

ラテン語でヴィルゴ、ギリシャ語でパルテノス、乙女という意味の星座です。


乙女座の神話はたくさんあります。

まず、「星乙女」の神話から。


「星乙女ディケ」

ギリシャ神話で星乙女と言われる女神は、ディケという女神です。

ディケ(Dike)は正義の意味で、その擬人神とされ、ホーラー女神の一人として、ゼウスに人間の不正を報告したとされています。


ホーラー女神はゼウスとテミスの娘で、季節と秩序の女神とされています。

ヘシオドスによれば、ホーラー女神は、エウノミア(Eunomia=秩序)、ディケ(Dike=正義)、エイレネー(Eirene=平和)の三人の姉妹で、一般に植物や花を成長させる自然の季節の女神とされ花や植物を手にした優雅な三人の乙女の姿で描かれます。

アッティカでは、タロー、アウクソー、カルポーという名で呼ばれていたそうです。<


ヘレニズム時代になって、ディケは人類が青銅器時代となり堕落したのに愛想をつかして、空にのぼり、乙女座となったという話が産まれたそうです。

この話から、ディケはアストレイア(Astraia)とも呼ばれるようになったそうです。


黄金時代、世界は穏やかで、川には乳や酒が流れ、野は耕さずとも実り、人間は戦いを知りませんでした。

神々も喜んで下界に住み、ディケは人間の良き友として、正義を教えていました。

やがて銀の時代となり、四季には寒暑の差が生まれ、人間は家を建て、自分達の手で、畑を耕し、種をまき育てなければならなくなり、強いものと弱いものが産まれました。

そして強いものは弱いものを虐げ、神々は人間に失望し、次々に天界へと帰っていきました。

そんな中、ディケだけは、まだ望みを捨てず、人間界に踏みとどまり、心を込めて正義の道を説いてまわりました。

しかし、時代は青銅の時代となり、人間は嘘と計略と謀略を用いはじめ、地中から鉄と金を掘り出し剣を作り、友と友、親子兄弟が相争う時代となったのです。


ディケは目を覆う惨状に、ついに耐えきれず、白い翼を広げると、天上へのぼり、星座となってしまったのです。

星座となったディケは星乙女アストレイアと呼ばれるようになりました。


一等星のスピカはギリシャ語で「麦の穂」と言う意味で、メソポタミア時代の星座「麦の穂」の名残りだそうです。

白く輝く星で、日本では「真珠星」と言うそうです。

またスピカとうしかい座のアルクトゥースは一対で「夫婦星」と呼ばれているそうです。


ディケは正義の女神で剣と天秤を持つため、麦の穂を持つ乙女にふさわしくないとされていますが、本来は四季をつかさどり植物の生長を象徴する女神です。

ちょっとした混同だろうと思います。


 
 
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