うしかい座とりょうけん座の神話。

うしかい座のアルファは、アルクトゥース、クマの番人と言われるオレンジ色の一等星です。

おおぐま座とこぐま座の神話で、クマになったカリストを、その子アルカスが狩るお話がありますが、二匹の猟犬を革ひもで引き、大グマを追っている巨人もアルカス、アルクトゥースと言われています。

アルカスは北極星のこぐま座となったと言われていますが、おおぐま座を二匹の猟犬で追う、うしかい座のアルカス、と考えるのも自然なように思います。

ただ、うしかい座は、馬車を発明したエリクトニウスとも、アトラスともされ、また、りょうけん座も、十七世紀の天文学者へベリウスが作った星座で、古いものではありません。

ちなみに北側の猟犬アステリオン、南側の猟犬をカーラと言うそうです。


「天空にそびえる巨人アトラス」

アトラスはティターン神族の一人で、イーアペトスとクリュメネーの子、またはウラノスの子とされ、プロメテウス、エピメテウス、メノイティウスの兄弟で、一説にはアトラス山脈ともされています。

アトラスは、ティターン親族とオリンポスの神々の争いに破れ、罰として永久に天を肩にのせている運命となりました。

アトラスのヒゲと腰には雲がたなびき、足の指の間から、森林が生えていました。


ヘラクレスは、十二の冒険の一つ、西の果てのヘスペリデスの園にある金の林檎を取りに行きましたが、この林檎の木は、アトラスの娘の三姉妹が守っていました。

そこでヘラクレスはアトラスに林檎をとって来てくれるよう頼み、その間アトラスの代わりに天をかついぎました。

しばらくしてアトラスは林檎を持って帰ってくれたのですが、アトラスは「わしがこの林檎を、お前のかわりにエウリステリス王のところへ持っていこう。」と言いだしました。

慌てたヘラクレスは、「そうしてくれてもかまわないんだが、このまま天をかついでいたら、肩がいたくてたまらない。肩あてを取って来るまで、かわっていてくれ。」といいました。

バカ正直なアトラスは、うまうまとだまされて、また天をかついでしみました。

ヘラクレスは林檎を手に入れ、国に帰ってしまい、二度と戻ってきませんでした。


その後、勇士ペルセウスが怪物メドューサを倒しに南に来た時、その住処をアトラスに尋ねに来ました。

アトラスは住処を教え、「もし、メドューサの首を取ったら、帰りにそれを見せてわしを石にしてくれ。このまま永久に、天をかついでいるのは耐えられぬ。」

ペルセウスはその約束を守って、メドューサの首を落とすと、帰りにアトラスに、メドューサの首を袋から出して、アトラスに見せました。

アトラスは望み通り石となり、アフリカ北西部にそびえているアトラス山脈となったと言い伝えられています。

また、西の海をアトランティック・オーシャンというのも、このお話を由来としています。

   「天空にそびえる巨人アトラス」


 
 
Google
Web pleasuremind.jp