大熊座と子熊座。

おおぐま座は北斗七星を中心に出来ている星座で、小熊座は北極星を中心に、やはり小さなヒシャク型の星をつないだ星座です。


星々は、北極星を中心にまわっているように見えます。

北天の夜空は北極星のまわりを北斗七星が、そして反対側にはカシオペア座があります。

北極星を中心に二つの星座がくるくる回っています。

一日に一回、一年に一回まわっているのです。

北斗七星ーおおぐま座は秋になると地平線のあたりに来て見えにくくなり、春には一番高く、夜空に現れるため、春の星座とされています。

カシオペア座は春に見えにくくなり、秋には一番高く夜空に現れ、秋の星座と言われています。


カリストとアルカス。

北斗七星をオオグマと見たのは、ギリシャと北米ネイティブで、ギリシャでは北の空をのろのろまわっているのはオオグマだと見たそうです。

また、同じ理由で、北米ネイティブのほとんどの種族で、北斗七星をオオグマと見ています。


「カリストとアルカス。」

カリストはアルカディアのニンフ、またはリュカオーンの娘とされ、処女を守る誓いを立てて、アルテミスに従って、狩りをして暮らしていました。

月の女神アルテミスは、太陽の神アポロンの妹で、夜になると森や川、泉に住むニンフを従えて、山々をかけ、熊や鹿を狩り、朝になると、デルフォイの神山に帰っていきました。


ある時、アルテミスとニンフたちは、森の泉でひと休みし、沐浴しようとしましたが、カリストだけは服を脱いで泉に入ろうとしませんでした。

不信に思ったアルテミスがカリストを問いつめると、カリストは大神ゼウスに愛されすでに身ごもっていたのです。

カリストは女神に慈悲を乞いましたが、アルテミスの怒りはとけず呪いの言葉をかけました。

カリストの腕にはみるみる毛が生えて来て、爪はかぎ爪となり、口は裂け、獣のようなあごとなり、その声は獣のものとなり、ついに、熊のような姿に変わっていきました。

アルテミスは熊に変わったカリストに犬をけしかけ、ニンフたちと追い立てました。カリストは山の中を逃げ回り、大神ゼウスの力により、難を逃れたとされています。


カリストの生んだ子、アルカスは、アルカディアのキュレーネー山に住むアトラスの娘、マイアに育てられました。

アルカスの祖父、リュカオーンは神々の全知を試すため、アルカスを殺し食膳に供しましたが、神々はこれを怒り、リュカオーンを狼に変え、アルカスを蘇らせました。

アルカスは、リュカオーンの子、ニュクティーモスの跡を継ぎ、後にアルカディア人と呼ばれるペラスゴス人の王となり、麦の栽培、パンを焼く事、麻糸を取る事を広めました。


ある時、アルカスは森の中で、熊に出会いました。

それは熊となった母カリストでした。

アルカスはその熊が母である事を知らず、弓をもって追い立てました。

カリストはゼウスの神域に逃げ込みましたが、アルカスはそこに入り、母を射とうとしました。

これを見たゼウスは風を起こし、母カリストを星座に変え、アルカスをアルクトゥーロス星(arkturos-うしかい座)に、または小熊座に変えました。


この話には続きがあり、ゼウスの妻ヘラはこの話を聞くと、カリスト親子が星になった事が許せず、海の神オケアーノスと女神テーティスに頼み、カリスト親子の星を、他の星のように日に一度海に入って休む事が出来ぬよう、絶えず空を巡らせるようにしたと伝えられています。


   「カリストとアルカス。」


 
 
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